(コラム50)
Stay Home, Study Sketch!
家に居て、スケッチの勉強しよう!
<五十嵐吉彦 2020年4月18日>
今回のコロナウイルス問題は緊急事態宣言も出て、今まで体験しない歴史上に残る事態となっている。20年間休講なく元気に推移してきた小生教室も、今回は何と3月〜5月まで3ヶ月も休講である。我々が水彩スケッチを描く主目的は健康・生きがいの為であるが、今回は外出自粛であり、講座も展覧会もすべて中止して、外出せず1ヶ月半経過、それでも今なお感染は終息せず、ますます外出自粛が厳しくなり、近くでの屋外スケッチといえども控えている。
小生はこのコラム48、49で書いた如く、3月からずっと自宅にいて、部屋の整理、即ち過去の資料整理と、人のいない近辺の公園のスケッチと室内での花のスケッチ、また途中で終わっている作品を仕上げ等して、結構忙しく過ごしている。先ず資料整理では、過去の会社時代の写真分類が大体終わり、今は水彩講師となった2000年からの毎年の講座、展示会、スケッチ旅行等資料の整理、そして原画の分類整理に入った。これら原画はF4サイズに統一されているので、B4のクリアファイルボックスがあれば、すべて綺麗に入る。過去の作品を眺め、整理分類するのもまた楽しい。
一方、皆様が自宅に居て水彩スケッチ画の勉強をするのは、作品を見る事、また描き体験を重ねる事だ。水彩画の世界には色々な描き方がある。サイズの大小、画材の違い、面か線か、色の濃さか、時間軸か、いろいろな描き方があり、作家によってそれぞれ異なる。そしてそれぞれの特徴があり、良さがある。 小生はこれら水彩画の中でも『水彩スケッチ画』分野であり、F4サイズスケッチブックにペンの線+透明水彩、いわゆる『ペン彩画』を描いている。どの分野の水彩画がいいか? それは描くコンセプトも含め、皆様の自由であり、また好みであるが、小生はこのコラムに書いている様に、中高年の皆様にはこの『水彩スケッチ画』を薦めてきた。さあ、この特別休暇の時間に水彩スケッチ作品、特にペン彩スケッチ作品を多く眺め、構図から、光の生かし方等観察してみよう。また部屋で描くには写真を参考にせざるを得ないが風景スケッチを描き、また花や静物を描き、彩色の体験を重ねよう。
Stay Home, Study Sketch!
下左は『四季の森公園』、下右は『早咲の常緑アジサイ』
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