( コ ラ ム 45 )
新緑の時期は新鮮な気分で描ける。
五十嵐吉彦 <令和元年(2019) 5 月10日>
小生の年間スケジュールでは1月〜4月上旬は五十嵐教室及び水陽会グループの展示会があり、それが終わると、節目である4月から新しい年度に入り、美しい桜や新緑の自然の世界に入り新鮮な気分で美しい風景を描いていく。
この1月〜4月上旬のグループ展は受講生の1年間の成果発表であり、ご家族の皆様はじめ、多くの方々に鑑賞していただき、展覧会終了後は懇親会で親睦を図り、反省を含め盛り上がる。講師の小生は主として皆様と一緒に描いた作品を賛助出品をしている。
そして年度のスタートの4月になりいよいよ風景スケッチのシーズンの始まりである。屋外に出かけて解放感を味わい、美しい春の風景を満喫しながらスケッチする至福の時だ。桜が満開の時も、そのあと桜の花びらが風にハラハラ散る中で描く時も、散ったあとは緑の新芽が出てきて、その輝く新緑の時もまた素晴らしい。今年5月1日から『令和』となり、『令和』元年の新緑は、同じ新緑でありながら何故か新しい時代の新しい緑が新鮮に感じる。
その新緑の中で描いていると小鳥の声、特に鶯の声、ひばりの鳴き声、風にそよぎ、まぶしい新緑の樹々、太陽の光と影、空気、雲の流れ、すべてが新鮮で体に響き、いつも自然は素晴らしいと思う。この自然の新陳代謝、即ち暑さ、寒さに伴う自然の四季の変化を感じ取ることが身体にもよいと思っている。
もちろん自然の変化だけではなく、歴史建物や水辺の輝き等にも感動をして描くことでも同じである。
同じ自然でも変わらない様でも、1年ごとに変わっている。そして成長している。人も変わる。成長する、スケッチも変わる。そして毎年成長している。ただスケッチの成長については、その変わりようがその時には自分自身ではあまり分からないが数年たってからようやく変化がわかってくる。
4月、5月は人生の変わり目、節目の時。 特に本年は『令和』元年の節目の年でスタートの5月である。
さあ、この節目の時に新たな気分で水彩スケッチを描いていこう!
以上
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