( コ ラ ム 41 )

水彩スケッチはスピードが大切!
<F4スケッチブックで現場で2時間程度で仕上る力をつけよう!>
五十嵐 吉彦(2017.8.16)

 このコラムでも何度か取り上げているが、小生提唱の水彩スケッチ画のモットーは、‘Simple & speedy、and good quality’である。
即ち、水彩スケッチにはスピードが大切。現場でスピーディで、臨場感のある水彩スケッチ画を仕上げるには、現場で2時間程度で完成させるのに適したF4サイズスケッチブックが最適と思っている。このサイズ程度だとペンによるスピード力、それに透明水彩による豊富な色彩を駆使して、Good Quality、またHigh Qualityの作品を生み出せるからだ。

ここでSpeedyに、即ち2時間で描くことに少し焦点をあててみよう。
小生はスケッチには現場で描く臨場感が必要と思っている。
その為、F4サイズならではのスケッチの醍醐味は、2時間以内に完成、完結させる事が出来るスピードであろう。スケッチする現場で、構図を決め、ペンでスケッチの線を生かし、透明水彩フルに活用し彩色、そして現場で完成させる。もちろん色々のテーマで時間差は出るが平均時間は2時間程度だ。五十嵐教室は昔から講座時間は実技2時間+講評30分である。この集中とスピードで完成度の高い水彩スケッチ画を描く努力をする。講師の小生は受講生の皆さんを適時巡回しながら一緒に描く。このため小生のペン彩スケッチ画は1時間前後で仕上げ、最後の講評時に受講生の皆さんに見せ、説明をする。

 このスピード感が臨場感が出て感動を呼ぶ。10号以上の中サイズ作品は現場での仕上げには持ち運びも大変で、仕上には時間がかる。 またこれ以上の大型サイズは室内仕上げが殆どだ。手頃なF4で現地で対象に向かい、スピーディにペンを走らせ、透明水彩を駆使して彩色。そのペン+透明水彩の組み合わせがメリハリあり、特徴ある水彩スケッチ作品・ペン彩スケッチ作品となる。

 スピーディながらも質の高い、感動する作品を仕上げるまでの道は、楽しいながらも奥が深く難しい。何枚も描いて努力する必要がある。F4+構図+線+水彩+スピード⇒現場での完結完成。これがF4サイズでの醍醐味だ。 今、F4サイズながらも2時間以上時間をかけて描いている方々は2時間程度で完成させ、Speedyに仕上げる努力をしていこう。

   以上    

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