( コ ラ ム 27 )

F4サイズの新しい分野の広がり

五十嵐 吉彦(2012.4.22)

 2012年五十嵐教室&水陽会関連グループ展は1年間に描いた作品の成果発表展として、毎年1月〜4月に集中して開催している。(このことはコラム10にも書いている) 特に水陽関連グループ展は本年3月中旬の「第7回水陽・ION会展(大賀講師主宰)」から「第11回水陽・青葉会展/第1回水陽・緑樹会展(五十嵐講師主宰)」まで、2週間連続して田園都市線あざみ野駅近く横浜市民ギャラリーで開催され、前半展+後半展合わせて約2500名(前半と後半の重複を含む)の皆様に鑑賞して頂き大変盛況に終了するこが出来ました。これもご来場いただいた皆様、並びに準備をして頂いた幹事の皆様、そして出品者全員のご協力のお蔭と、有難く感謝致しております。

 これら関連グループ展は準備・運営は幹事の方々及び出展の方々が中心であるが、講師も水彩スケッチ指導をしている立場上、賛助出品を各教室展毎に1点〜3点ずつ出品展示している。今回の1月〜4月の五十嵐教室&水陽関連グループ展で小生賛助出品作品の合計が35点だった。(賛助出品作品の一部は小生HPで紹介)

 展覧会を開催すると各教室毎に、このような水彩スケッチ画を描きたい。入会したいがどうすればよいか等の質問も多く受ける。それだけ、簡便なF4サイズスケッチブックを基準とし、線を生かし、透明水彩で爽やかに描く水彩スケッチ画のコンセプトに賛同される方々が増えていることである。小生教室や水陽グループはすべてF4サイズを基準にしており、また日本スケッチ画会、並びにペン彩画会もこのF4サイズに統一して、より普及を図っている。描いている作品は風景スケッチ主体で具象で分かり易く、簡便で誰にでも描けるが、奥も深いところが賛同されるところであると思う。

 展覧会場では、同じコンセプトで描いている方々には、より作品評価が出来るだけに、勉強になり、共感し、感動し、描く場所や構図等の勉強にも役立つ。何よりも、F4サイズの水彩スケッチ画を描いている方々、また描きたい方々が増えてきたことが大変喜ばしいことである。大きなサイズの作品展の世界と、小さい絵手紙のサイズの世界の間に位置するF4サイズの水彩スケッチ画の世界も10年経て段々広がり、1つの新しいF4分野の世界に成長してきた。車にも大型車、軽自動車があるなかで、性能がよいコンパクトカ―が普及している。カメラは一眼レフの大きいカメラから、コンパクトカメラを使う方が増え大変普及している。絵画の世界も大きい作品の世界もよし、またコンパクトで早く描ける水彩スケッチのF4サイズの世界もまたよしと思っている。

F4サイズの水彩スケッチの世界を更に広げ、健康で生きよう。

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