( コ ラ ム 24 )

 水彩スケッチを描き、健康年輪を重ねよう

五十嵐 吉彦(2011年5月9日)

 
 水彩スケッチを描いて、健康で生きがいのある生活をしよう。この言 葉は何べんもこのコラムに登場してきた。これは小生の基本であるから である。また、いまや人生90年時代、水彩スケッチを描き、90歳ま で元気に行こう。ともよく小生は言っている。
 年齢には戸籍年齢と機能年齢がある。戸籍年齢とは肉体年齢とも言われ 誰もが避けられない年々歳を重ねる年齢である。これに対し、機能年齢 とは精神年齢とも言われるが、趣味のある方とない方では大きな差が出 てくる。趣味を持たない方はストレス解消が遅く、心の豊かさ確保では 大きな差が出てくると言われる。また、感動を得る巾にも差が出てくる といわれ、機能年齢巾は20〜25才も差が出てくるとも言われてい る。実際に歳をとっても若々しい方が多く、そんな方々が多く出れば 出るほどよいと思っている。
 それには、生きる気概、気力が大切。また水彩スケッチを描く気力も 大切。男性では定年後、言葉は古いかもしれないが、奥さんに「濡れ落 ち葉」とか、「粗大ゴミ」とか言われない様にしないといけない。

 健康の4つの要因は(1)Physical(体力的)、(2)Medical(医学 的)、(3)Mental(精神的)、(4)Spiritual(意欲や意志、生きが い)であり、この4つのバランスが取れていて、自分の心の中で満たさ れている、又は納得している状態が健康と言われる。
 即ち、健康と生きがいは密接な関係がある。年を取ってもも衰えずに ある程度増進していけるものは、Spiritualなものであり、水彩スケッ チを描く事もその1つである。
 それには、いつも言っている如く「継続は力なり」で水彩スケッチ画 も描き続け、経験を重ねることで、少しずつ向上してゆく。ものが見え てくる。鑑賞眼も向上してくる。それにつれて技量も向上してくる。そう すれば感動の巾も出てくる。
 少しでも水彩スケッチを描いている方なら、ここの風景はいいなあ〜。 この歴史建物はすごいなあ〜。どう切り取って絵にしようかな〜。 と「見る」から「観る」に変わってくる。更に個展やグループ展に行っ た時、この水彩スケッチはいいなあ〜、どう描いたのだろう。と感動す る。更には、ここの場所はいいなあ〜。次はここに描きに行ってみよ う。と描く場所にも新しい発見があったり、感動したりする。

 描いていればいるほど、その感動の巾が出てくる。これが、生きがい、 Mental、Spiritual、の向上となる。そして、心身ともに健康、即ち バランスの取れた健康の年輪を重ねて行けると思っている。
 小生は水彩スケッチを、描き、鑑賞される皆様が、健康年齢を重ねて、 少なくとも90歳までは描き続けられるように、簡便ながらも奥が深 い、F4基準の、新しい分野の水彩スケッチを、微力ながら普及させ る努力をしている。

 水彩スケッチ画を一緒に描き、健康年輪を重ねよう。

コラム目次へ