( コ ラ ム 1 )

「輝きの水彩スケッチで、感動の人生を!」

2006-3-1  五十嵐吉彦

 私の描く水彩画は風景スケッチが主体ですが、その歴史的建物や自然の風景に感動し、眼でよく観察し、手と頭を使い、光と風を感じ、光と影を生かして真っ白なスケッチブックに作品を創造してゆくものです。描いている時は何もかも忘れて集中し、作品水準が向上すれば満足し、健康にも大きな効果を与えてくれます。私は水彩スケッチを通じて、皆様に健康で生きがいのある感動人生を送って頂きたいと願って水彩スケッチの普及活動を実践している水彩画家です。また、同時に、簡便ですが爽やかで奥の深い水彩スケッチ画を1つの新しい水彩分野として確立したいと常日頃願っています。

 かって私は一生懸命に仕事を続ける一企業人でしたが、小さい頃から水彩画が好きで描き続け、企業人になってからも土日には時間を創り、大学時代以来の大きいサイズの重厚な水彩画を描いていました。しかし、仕事が忙しくなるにつれて、大きな作品を描き続ける時間や余裕がなくなる一方、絵を継続したいという思いがありました。そこで、仕事を十分こなしながらも、生涯続けられる水彩スケッチ画を目指すことを考えました。その方法は、簡便で、早く描け、爽やかさがあり、しかも芸術性があり、インテリアにも相応しく、自分の部屋に飾れるF4サイズの大きさの水彩画を描くことに大変身することでした。

 仕事をしながら、この簡便な水彩スケッチを継続し、第二の人生では感動する水彩画を描き続けられるようになろうと心に決めたのは今から約25年前になります。その頃は水彩画が今日のように普及するとは夢にも考えなかった時代でした。今、私の提唱する水彩スケッチ画とは、2〜3時間で描ける淡彩、ペン彩、又彩色を生かした水彩スケッチ画で、簡便ながらも奥の深い、爽やかな水彩スケッチ画の事です。このような光を生かす水彩スケッチ画は第二の人生に生きがいの感動を与えてくれる大切な要素であると考えています。 また、海外へスケッチに赴くと、素晴らしい感動を味あうことができます。 2〜3時間で描ける淡彩、ペン彩が世界遺産のスケッチ、風景スケッチなどに最適だからです。 この感動を皆さんと共有したく、これからも多くの海外ツアーを企画するつもりです。

 これらの小生の想いは、2000年の定年退職と同時に実行に移しました。 まず、NHK文化センターの講師として青山、横浜、町田の3教室で水彩スケッチ画を教え始め、楽しく描く活動を始めました。個展も銀座で開催し、小生の地元を拠点とした小生主宰の水彩スケッチ「水陽会」も誕生させました。また、淡彩&水彩スケッチ画のプロ・セミプロ団体である「日本スケッチ画会」と「ペン彩画会」も創立し、水彩スケッチ画の普及活動にも努めています。昨年8月には「水彩風景スケッチ<光と影のテクニック>」も出版しました。この6年間でここまで成長出来たのも、五十嵐教室の受講生を始め、関連画友の方々、美術関係の方々のご支援の賜と深く感謝申し上げ、これからも「継続は力なり」をモットーにステップバイステップで努力致しますのでよろしくご支援の程をお願い申し上げます。

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